読書。

公共哲学とは何か (ちくま新書)

公共哲学とは何か (ちくま新書)

公共哲学の歴史的流れ、代表論者の主張のエッセンスがまとめてあって、読みやすかった。


メモ

・公共哲学の方法と観点
「社会の現状のリアルな分析と、望ましい社会の理想像の追求うと、その理想の実現可能性の探索という3つのレベルを区別しながらも切り離さずに論考する方法。」(p43)
そして、具体的なアプローチとしては、「理想主義的現実主義」と「現実主義的理想主義」の2つのアプローチが考えられる。(p223)

アリストテレスはコミュにタリアンの知的源泉(p57)

・著者は、現在直面している、環境問題、南北格差などの世界規模の問題に立ち向かう際に、グローカルな公共哲学の視点が必要としている。
 グローカルというように、ローカルの視点つまり、個々人が生まれ育った国、地域、時代による差異、特徴などは無視し得ないとして、重視し、
 この点は、サンデルの主張(コミュニタリアン)と共通している。


巻末の文献紹介より
べらー他『心の習慣』、塩野谷祐一など。また、時間を見つけてチェックしないと。